定期巡回・随時対応型訪問介護看護の仕事

通常の訪問介護と定期巡回・随時対応型訪問介護看護の異なる点は、介護サービスだけでなく医療サービスも一緒に提供することができる点です。通常の訪問介護の場合、介護中に利用者が体調を崩してしまった場合、医師を呼ぶしかありませんが、定期巡回・随時対応型訪問介護看護では、同事業所内で完結できるため、より柔軟に対応できる点は魅力の一つだと言えるでしょう。

また、これまでの訪問介護では、介護できる時間帯が決まっており、その時間内でのサポートしか対応することができませんでした。例えば、排泄であれば1日5~6回行ううちの数回、食事であれば3食のうちの1食だけなど、ご家族のサポートというには少し物足りない部分も多くもどかしさを感じる介護員も多くいたようです。しかし、定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、1日何度でも利用が可能ですので、利用者やご家族が本当に困っている時に駆けつけられるという介護員の存在価値を感じることができます。

そして、定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、24時間のシフト制なので、夜勤やオペレーションの対応があります。そのため、通常の訪問介護よりも給与面での待遇も良く、正社員で月給29万円という事業所もあります。体力仕事であるにもかかわらず、低賃金であることが問題となっている福祉業界では、良い待遇であると言えるでしょう。定期巡回・随時対応型訪問介護看護は、高齢者の生きやすい社会を最前線で支えることができる仕事なのです。